何も手にできない、何も失えない
- 2021.10.11
- blog
こんにちは。
鈴木一生です。
私たちは、
何も手にできない。
ゆえに、
何も失うこともできない。
手にする
=獲得、所有
失う
=消失、喪失
はいずれも、
「私」
という自我=主語
が存在して初めて、
成り立つ。
だから、
手にする
失う
は、
思考が創り出す
幻想に過ぎない。
たとえば、
土地を所有できるか?
と考えてみれば、
それが広大に広がる
ただの地面である
ことを思い出せる。
全ては、
誰のものでもない。
つまり、
誰のものでもある。
それを分けて分けて、
得る
手放す
を繰り返してきた
のが私たち。
本来、
私たちは、
何も手にできないし、
何も失えないのだから、
失うことを恐れる
必要もないし、
何かを手放す
必要もない。
「これを手にした」
「あれを手にしたい」
「これを失った」
「あれを失うかもしれない」
そんな幻想に
一喜一憂して、
「今ここ」
の豊かさを
逃してしまっては、
あまりにもったいない。
今に身を委ねる。
それだけで、
常に必要なものは、
あなたと共に在る。
鈴木一生